こんにちは、まった。です。今回は筆塗りでのパール塗装について紹介しようと思います。
顔料について
今回しようするのはこちら
使うのはコレ 雲母(うんも) 番手により2種類と雲母に加工を施しているパール粉となります。こちらの画材は日本画材料の大手「吉祥」さんのものになります。
青いシールの貼ってあるボトルは「雲母堂本舗」さんの偏光パールを使用しています。
今回は特に2種、水干し雲母の4番とパール銀をタミヤアクリルのクリヤーで適量の塗料っぽく溶かした物を用意しました。
それぞれ粒子の大きさや、色の出方、光りかたに違いがあるのがわかると思います。
使用感 雲母
まずはこちら。どちらも雲母4番をクリヤーで溶かし、そのまま塗布したものになります。
左の写真はMGνガンダムVer.Kaの足になります。色については何もせず、通常の色塗料と同じように自分で溶かしたパール塗料を塗布したものになります。派手すぎないキラメキが出て、個人的には重厚感のようなプラスチックとはまた違う質感が出たと思っています。
右側はMGガンダムバルバトス こちらは、同じパール塗料を塗布したのち、汚して拭き取っています。良く見ると、きらきらと光る部分とツヤの無い部分とで質感の変化があり、単色の汚しにほんの少し説得力が出ていると思います。ナノミラーコーティング感が出ないかなーと思ってやってみた物ですが、どうでしょう。
使用感 パール銀
こちらはパール銀です。
加工もそうですがこちらの方が顔料が細かいのもあり、雲母4番とは違いかなり煌びやかに光を反射しています。
粒子感と光りの感じが両方欲しい場合はこちらの方が綺麗に出ますね。
丸みのあるふくらはぎあたりはかなりパール感が出ていると思います。
使用感 偏光パール
さて、最後に偏光パールです。MGウィングガンダムゼロEW Ver.Kanoのウィングバインダーをどうしても光らせたくてやってみました。
こちらは先ほどまでと違い、使い方の説明がありました。
塗布する塗料に一定の割合で混ぜるのですが、推奨量は思いのほか少なく感じます。
上記画像は、かなり多めに混ぜているので、実は大惨事が起こっています。
写真では視点が一点で光の当て方を調整していますが肉眼で見ると光のあたりかたでかなり黄ばみが発生しています。
用法・容量は守らなければいけませんね。
しかしやはり、パール塗料は局面や丸みと非常に相性がいいように感じます。光と影の境目に質感が現れる様相が素材感やソリッド感みたいなものを出してくれています。
まとめ 白の表現として
さて、今回見て行ったパール顔料による塗装ですが、そもそもなぜ自分がパールにしたかったか、というところになります。
前回までメタリック塗料を使った塗装などを出していましたが、このメタリック感のある白の表現というのが非常に難しかったというのがあります。じゃあ白だけそのままというわけにもいかず、クリヤーだけ、というのも変。白だけ白で塗るのもなんかしっくりこず、白の質感表現としてパール顔料とホワイトを混ぜながら塗装したあのがはじまりでした。
みなさんも色に悩んだときなどに、色だけではなく質感を変えるようなつもりで少し気分を変えた表現の一つとして、試してみてはいかがでしょうか。