こんにちは。まった。です。
初めての事っていくつになってもドキドキしますよね。愛用の靴が初めて見る状態に…そんな素人の靴磨きです。
こちら、以前にも紹介しました愛用の靴なんですが、雨に降られまして…。初めて見る白い粉汚れが、履き皺の中にびっしり。
どうやらこれ、革の中に溜まった汗などの汚れが水に濡れて表面化したもののようです。塩浮きとか塩吹きというらしい。
このような汚れが出るのは実は初めての経験で、少々驚きました。皺が深いので水が染みやすいということでしょうね。
表面では水滴を弾いているように見えたのですが、この皺(クラックというらしい)要するに革表面のひび割れなんです。ガラスレザーのこうした革は皺の部分から樹脂塗膜が割れてしまい、一緒に革も割れるようなんですね。そうして割れた部分に水が染みて汚れを浮かしているという事のようです。
今回は折角なので、本当に靴クリームで汚れが落ちるのか試してみようと思います。
そんなわけで、早速ピカピカにしていきましょう。
まずはブラシを使って特に汚れのある部分をしっかり擦っていきます。
こんな感じで、表面の白い汚れはブラッシングである程度落ちました。でもまだ粉を吹いた後が残っているので、ここでクレム1925を塗布していきます。
普段より気持ち多めにとり、塗り込んでいきます。皺も重点的に塗りこみ、ブラシも使って皺の中までガシガシいきます。乾く前に、布で強めにしっかり拭き取ります。
だいぶ綺麗になりました。ただ、クレムだから落ちたのかと言われると正直なんとも言えません。
とはいえ、雨に濡れた上ガシガシ擦っているのでデリケートクリームを塗布します。全体に塗り広げて優しくブラッシング。布で拭き上げます。
最後にもう一度クレムで仕上げます。全体に薄く伸ばし。ブラシでムラなく広げて縫い目の溜まりもなじませます。数分放置してフランネルクロスで乾拭きして終了。
元通りになりました。一安心。
さて、結論からすると
軽い塩浮きへの対処
・表面の汚れはこれくらいなら普段使いのクリームで充分対処可能。
・革内部の汚れが落ちているとは言い難いので要経過観察
・クレムである必要はない。
・根本的な原因への対応は難しい。
汚れ落とし兼保革みたいなクリームをお持ちであれば、ガラスレザーの場合それで十分対処できます。むしろそれで対処できない時は素直にプロに頼んだ方が良いです。それでも、一度起きたひび割れに関しては補修が限度で治すことはできないことと思います。
クレムを使う理由に関してですが、この革にはクレムもしっかり定着してくれるようで濡れた光沢感が出てかなり良い感じになります。
皺の塩浮きだけではなく雨やどろ汚れでシミができたりした場合はしっかり専用の汚れ落とし処置をする方が良いかもしれないので、今度はリムーバーを入手しようかと思います。