こんにちは、まった。です。
さて、今回はガラスレザーの靴について、色々やっていこうと思います。
ラバーソールでチャネルを塞ぐ
最近関東でも雪が降りまして、ベチャベチャな道を歩いて帰って来たわけです。ズバリいうと、先にしておけばよかった…。
革靴の靴底にはチャネルという溝にがあり、そこに縫い目があるわけです。で、この縫い目から靴の中まで水が浸透してしまいます。また、縫い目が地面に触れて擦れたりしてしまうと大変です。
そんなわけで耐水性と耐久性を考えてラバーで隠してしまおうという魂胆。
ガラスレザーというもとより水に強い側面を活かして、多少の悪天候でも大丈夫なようにしてみました。
滑り止めにもなり、効果的面です。
ガラスレザーでの汚れ落とし効果
モウブレイ ステインリムーバーとサフィール コンディショニングクリーナーを試してみる。ガラスレザーの靴に効果や違いが現れるのかどうか。
基本的に革靴用品ってガラスレザー用とかないんですよね。なぜかって、水や汚れに強くメンテナンスが簡易で済む場合がほとんどだから。
そもそも水や油が簡単に浸透しない様な素材になっているので、定着せず表面で滑ってしまう。
とはいえ、表面に付着するだけではなく塩浮きのような汚れが皺や縫い目に出てくることがあるのも確か。
そんなわけで今回は、真ん中にマスキングテープを貼りそれぞれの靴の内側と外側に塗布してみます。
それぞれの足の、向かって右をステインリムーバー、左側をコンディショニングクリーナーで磨いていきます。
ステインリムーバーは水性というだけあって、サラサラとしながら乾きも早いです。表面から布に少し黒い色が出ました。コンディショニングクリーナーもサラサラしていますが、油分があるのがわかります。こちらも布に少し黒い色がつきました。
15分ほど置いてから乾拭きしたところ。ほぼもと通りになり、特有のツヤも復活。流石にどちらもガラスレザーの表面を痛めるほど強くはないということ。逆にいうと、こういうところがガラスレザーの耐久性とも言えます。
流石にこの靴は前回と今回で色々塗布してしまったので一旦リセットのつもりで、次の補色のクリームと合わせて今回はコンディショニングクリーナーでもう一回全体を噴き上げていきます。
ガラスレザーへの補色
最後は補色。極めて色落ちしにくい素材ではありますが、傷や皺が白くなっているのは綺麗にしたい。ということで、ニュートラルで食いつきを感じたクレム1925のブラックで補色できるか実験。
かなりしっかり食いつきます。正直ちゃんと乗るのか不安でしたが、皺の部分やコバのハゲた部分にもしっかり定着しました。
少しクリームが多かったためかブラシの跡が目立つので、もう少し馴染ませます。
この後は乾くのを待ってからフランネルクロスで乾拭き、その後水を使って山羊毛ブラシで磨き上げます。
数滴の水をつけて、表面を擦るように優しく撫で続けること数分…
写真は一週間後の姿。数回履いた程度ではこの状態をキープしています。今後も経過をみていきますが、予想以上の効果。正直こんなに綺麗に染まると思っていませんでした。
まとめ
今回はガラスレザーへのメンテに効果があるのか気になって色々試してみました。これからはしっかりとお手入れしながら履いていこうと思います。
ハーフラバーに関しては水や汚れに強い素材だからこその措置で、少しタフに履けるようになると思います。ただ、これをすると歩いた時の靴音が変わりますのでコツンコツンという音が好きな方は悩むかもしれません。
汚れ落としはあまり効果が見えず、ひどい汚れの時に使うくらいで良いかなというところ。コンディショニングクリーナーは他の靴で使った時にワックスもしっかり落としていました。ビクともしないという意味では、なるほどそういう素材なのかと納得。
補色については個人的に今回1番気になっていたところで、上滑りして色が入らないんじゃないかと思っていました。というか本来そんなに簡単に色落ちとかしないので不要なのですが、皺が深くなると白く目立ってしまうので、その部分の見た目を治すことができたのは嬉しい限りです。