革靴お手入れ日記-皺伸ばし編-

こんにちは、まった。です。
さてみなさんは、時には1人になりたい、自分の世界にひたりたい、世俗を離れ無心の境地で集中したい、そんな時何をしますか?僕はそう、靴磨きをします。仕事の期限が迫っている時、提出書類の期限が迫っている時、そんな時にもひととき現実を忘れることができます。
そんなわけで本日ご紹介するのは革靴のお手入れについてです。といっても、今回は磨くというより皺伸ばしになります。あくまで素人が自分の日常に使う道具をお手入れする、というお話しです。

愛用しているこの靴は1番使用頻度が高く、ローテーションの中で週3日〜4日くらい履きます。
かなり皺が入り、白く見えてしまったり、中には傷といってもいいくらいの深い皺もあります。革靴メーカーが悪いのではなく、本格的な革靴として履き始めた最初の靴ということと、若干小さめのサイズだったということが大きいと思います。
革靴の皺というのは致し方ないものとはいえ、ここまで深い皺が入ってしまうともう元には戻せません。少なくとも素人には。
とはいえ何とかもう少し目立たなくして、割れたり切れたりしないよう何とか長く履けないかなと考えていたところレザースティックなるものを発見。
革細工を行う人からしたらよく見るものかもしれませんが、なんと本格的なものは7,000円くらいする。
うーん…ぶっちゃけ効果あるかわからんのよな…。上質な革特有のきめ細かな皺や、コードバンのような大きな動きのある皺や、表面を平らに慣らしたり革小物の小さな傷の補修などに用いるものかと思うので、ここまでの皺に効果あるのか正直わからない。
悩んでいたそんなある日…

「かっさ棒」
かっさというツボを刺激する系のマッサージで使うためのものなのですが、どうやら界隈では有名な代用品のようです。Amazonのレビューではマッサージ用としてより革靴のお手入れ品としてのレビューが多いという謎の商品でした。
革靴のお手入れのみならずマッサージまでできるとは。すごい。

なんかいけそうな気がする…!
専用のレザースティックというのは、水牛の角などで作られていて、独特の丸い形状と尖った部位を使って革表面を整えたり皺やコバに近い部分をピンポイントで慣らしたりという使い方のようです。
こちらも素材としては水牛の角(と書かれていました。信じるしかありません)見た目以上の重さとひんやりした質感があり、樹脂の類ではないのかなとは思っています。かなり硬く、力を入れてもびくともしません。
ネット上ではプラスチック成形特有の「ひけ」があったり流し込んだ樹脂を切り離した時の後が残っていたというようなものもあるようなので注意が必要です。
とはいえこの道具の役割から考えると
・表面が滑らかである
・金属ほど硬すぎない
・水分や油分が浸透しない
といった条件を満たしていれば形によって用途は満たせると踏んでいます。
そんなわけで約1,000円で入手したかっさ棒を早速使っていきましょう

まずは施術前もとい作業前。両足とも内側、親指の付け根あたりにかなり深い皺が入っています。
早速右足から行ってみましょう。デリケートクリームを塗りながら、該当箇所を擦ります。大きな丸みを使って皺周辺を色んな角度から擦り、またデリケートクリームを塗り、繰り返します。だんだんと力を入れながら皺をピンポイントで擦るようにし、クリームが乾いたら塗り直して細い部分を使って皺を平らにするように擦りました。

どちらの写真も向かって右側が右足(作業後)左側が左足(作業前)です。
こうしてアップで見ると、かなり効果的に見えます。右足の大きな皺はかなり細かく慣らされたように見えます。
もちろん、一度できてしまった傷に近い皺が治るわけではないので、皺が消えるとか、補修がされるわけではありませんが。

一気に両方完成。
こうして見るとかなり効果があったように見えるのですが、どうでしょうか。左足に関しては未だ大きく皺が残っていますが、右足はかなりしっかり伸びたように見えます。
とはいえぶっちゃけ、素人の技術じゃプラシーボであることがほとんど。果たして本当に効果があるのか、ないのか。
結論として自分なりにはかなり効果があったと思っていますが、欲を言えばつま先の凸凹も慣らしたかった。この辺りはまたいつか。
ちなみに、かっさ棒で肩や首元にマッサージするとかなりしっかりぐいぐい食い込むので、強めのマッサージが好きな人にはかなり良いかもしれません。

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